活動レポート
「講座 ・観察会・見学会」活動レポート 実施の様子一覧
さあ!東京の里山へ ~豊かな自然の中、自給自足と循環型社会を体感~
雨乞の滝
開催日時:令和6年11月30日(土)8:30~15:00
開催場所:檜原村藤倉地区 泊まれる学校「藤倉校舎」、小林家住宅(重要文化財)
講 師:NPO法人 さとやま学校・東京 代表 川上 玲子 氏
参加人数:10名
朝8時半、参加者全員がJR武蔵五日市駅に集合しました。天気快晴。無風。柔らかな秋の日差しの中、周囲の山々の紅葉がとてもきれいです。
駅からジャンボタクシー2台に分乗し走ること約40分、山岳モノレール乗り場に到着しました。爽やかな空気、青い空、渓流の音。標高600メートル。日陰に入ると空気がひんやりしていました。
最初に、そこから5分ほど歩いて、雨乞の滝を見学しました。落差8メートル、水量も多く、絶え間なく流れ落ちる水の音だけが辺りに響いています。(普及啓発委員:S.K)
山岳モノレールで小林家住宅へ
2班に分かれ、9人乗りのモノレールに順番に乗って山の上の重要文化財の小林家住宅に向かいました。落差150メートルの急勾配の山肌を、13分でゆっくり登ります。最大傾斜43度の登坂を皆さんに体験して頂きました。
小林家住宅の見学
小林家住宅は、江戸中期に建てられた、当時の生活様式を伝えてくれる住居です。昭和53年に国の重要文化財に指定されています。
地元の方から、子供の頃の山里生活の思い出をお話頂き、厳しい自然の中での生活の様子を窺い知ることができました。
藤倉校舎で川上さんのお話を伺う
小林家住宅から山道をゆっくり慎重に下って、「藤倉校舎」に到着しました。
校舎入口には、「NPO法人さとやま学校・東京 藤倉校舎」の表示板が掲げられていました。廃校となった旧小学校校舎の改修により、宿泊スペースにもなる教室、食文化ラボ、食堂・ブックカフェなどが設けられています。廊下には、昔の学校での授業や行事の写真が展示されていて、当時の活気が伝わってきます。
川上さんから、檜原村の地勢や歴史、NPO法人さとやま学校・東京の活動の様子についてお話頂きました。
里山ランチと脱穀体験
藤倉校舎で、さとやま学校・東京のスタッフの方が調理して下さった里山ランチをいただきました。ほぼすべて地元の食材を使ったヘルシーな食事です。一つ一つの食材の味に力強さが感じられ、食べた、という実感がaありました。
また、食後には地元産の穀物の脱穀体験も。最初に袋に入れて外から棒で叩く。次に、箕を使ってあおり選別をする。最後に、唐箕を使って食べられる実だけを選別する。唐箕にセットされた袋の中に良い実だけがざっくり溜まってくると、一斉に歓声が上がりました。
標高が高いためか、午後、日差しが傾いてくると日陰では一気に気温が下がります。しばらく藤倉校舎周辺の風景を楽しんだ後、山里の新鮮な空気を味わいながら帰途につきました。
※ 美しい紅葉 |
※さとやま学校・東京で栽培された雑穀 |
※脱穀体験 |
※藤倉校舎で記念撮影 |