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活動レポート

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東京港の「海の森」にバスで育林に行こう!

               ※海の森育林作業に集まった参加者 いざ!育林

 

開催日時:令和6年11月23日(土) 10:00~16:00

開催場所:東京都江東区海の森 海の森公園予定地

参加人数:26名    

 

暑かった季節外れの天気から、今日は快晴で、北風が強く本来の11月末の寒さになりました。区内のドングリから成長した苗木植樹から13年目の海の森ですが、今ではすっかり、高さが7~8mを優に超す一体となった森になり、潮風に強いタブノキ・オオシマサクラ・エノキ・アラカシ・ヤマグワ・トベラなどが育っています。

来年の3月末の開園を控えた海の森での育林作業。今回の育林作業も主にクズの除去ですが、樹木に絡まったクズは、樹木本来の形を感じさせないほどになっていました。新たな生態系の回復を示すように、チョウゲンボウ・トビが上空を飛び交い、オオタカを頂点とする生態系を形成しつつあります。何もない東京湾の中の埋め立てられた島の中にアライグマ・猫など小動物に混じってバッタやチョウの昆虫も。どこからやってきたのか不思議に思うくらいの1.5mもあるアオダイショウの写真を都の職員が見せてくれました。先日、子どもが捕まえたそうです。

今回は区内から応募した子ども・大人等26名に参加して頂き、お母さん・お父さんたちと一緒になって樹木の小枝に何重にも絡まったクズを除去し、作業が終わって帰る頃には、寒かった北風も心地よく感じられました。(みどり事業委員:F.T)

海の森の植栽基盤 

※「海の森の基盤工事」東京都港湾局 海の森のパンフレットから

海の森は主として建設残土を用いた地形造形、剪定枝葉からつくった堆肥を混合した植栽基盤を整備しています。

作業の前の注意事項

※中央の芝生広場に集まって

育林作業の森の前の芝生広場にそれぞれ赤・みどり・黄の班ごとに集まって工具の受け渡し、作業の注意事項等を確認し、クズの取り方・意義を説明しました。

育林作業の様子(1)

※急な斜面で身の安定をとりながら

急な斜面で自分の身の安定を保ちながらの作業は大変でした。

育林作業の様子(2)

※親子で仲良く、助け合いながら

斜面の手前はすでに除草されていて、目標とするクズは奥にある樹木や、防潮ネットに絡まっていました。親子で、工具を仲良くシェアしながらの作業を行いました。

葛の根を掘って

※こんなに長く伸びていた葛の根にびっくり

クズの生命力には驚かされます。以前、海の森で掘ったクズの根は、サツマイモくらいの太さになっていました。葛湯・葛根湯・くずもち等多くの食べ物や漢方薬になります。


※バッタも捕まえました

※今回の育林作業場所(東京都作成)


※秋晴れの快晴の空・作業後の北風も心地よい

※海の森の上空を旋回するトビ