NPO法人すぎなみ環境ネットワーク

持続可能な社会を目指し、環境に配慮した生活をすすめる団体です

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活動レポート

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川で遊び、川に学ぶ社会に向けて

                     ※講演会の様子

 

開催日時:令和6年3月16日(土)10:00~12:00

開催場所:環境活動推進センター 3階 講座室 

講  師:国土交通省  水管理・国土保全局 河川環境課 水環境管理係 係長 木村  ほのか  氏

参加人数:17名

 

すぎなみ環境ネットワークでは、善福寺川を子供たちにより身近なものとすることを目指して、2014年以来、小中学生が親子で参加する「川ガキ復活講座」を毎年開催しています。国土交通省も1999年に文科省、環境省と連携して「子供の水辺再発見プロジェクト」を創設し、全国で取り組みを展開しています。今回は、担当官をお招きして直接お話を伺いました。河川法第1条には治水、利水とともに、河川環境の整備と保全が目的に掲げられています。北海道石狩川流域で、地域との連携によるタンチョウの保護育成など、河川を基軸とした生態系ネットワークの構築事例の紹介がありました。また、行政、企業、NPO、地域の連携により、水辺の利用を増やし、水辺を活用する運動「ミズベリング」も進んでいます。2023年12月のフォーラムのタイトルは「新領域を解き放て!」関係者の熱意が感じられます。講義後半には活発な質疑応答があり、参加者アンケートにも「いろいろな話をたくさん聞くことができた」「お話も楽しく聞けました」との感想が寄せられました。(普及啓発委員:S.K)


>※当日のチラシはこちら

子どもの水辺再発見

国土交通省の子どもの水辺再発見プロジェクトは、全国305か所で展開されています。プロジェクトの仕組みや、活動事例が紹介されました。水難事故の未然防止も大切です。

ミズベリング

川や水辺を活かしたまちのシンボルとなる空間の形成に向けて行政、地域、事業者が連携し新たな水辺活用にチャレンジする官民一体ムーブメントです。昨年はミズベリングインスパイアフォーラム2023が竹芝ポートホールで開催されました。

多自然川づくり

※環境を保全・創出する河川管理に関する説明

「多自然川づくり」はすべての川づくりの基本であり、河川管理におけるすべての行為が多自然川づくりの対象であるとの説明がありました。

※多自然川づくり:河川全体の自然の営みを視野に入れ、地域の暮らしや歴史・文化との調和にも配慮し、 河川が本来有している生物の生息・生育・繁殖環境及び多様な河川景観を保全・創出するために、 河川管理を行うこと。(出典:国土交通省ホームページ)

河川法第一条

河川法の第一条には、この法律の目的が書かれています。実際の条文を示しての説明がありました。政策の目的は、治水、治水と利水、そして、治水と利水と環境へ。時代とともに移り変わってきました。