活動レポート
「講座 ・観察会・見学会」活動レポート 実施の様子一覧
さあ!東京の里山へ~檜原村で昔の循環型社会から今の生活を考える~(全2回)
※重要文化財の山岳住宅 小林家での集合写真
開催日時:第1回目 令和5年12月1日(金) 18:30~20:00
第2回目 令和5年12月3日(日) 9:00~15:30
開催場所:第1回目 環境活動推進センター
第2回目 檜原村 小林家住宅・藤倉校舎
講 師:NPO法人 さとやま学校・東京代表 川上 玲子 氏
参加人数:7名
見学先の檜原村藤倉集落は、北秋川最上流に位置する標高450m~1432mにある深い山間で、電気が開通したのは1960年頃です。
第1回目は藤倉集落の特徴について、豊かな自然、江戸時代から伝わる豊かなコミュニティの力、山の恵みと里山の暮らし、自給自足的な食文化、里山の暮らしが成り立つ条件のお話が。そして、過疎化・住民の負担増・獣害の増加などが心配なこと とのことです。NPOとして廃校の藤倉小学校を改修して地域コミュニティの復活を目指していることを伺い、次回の訪問(12月3日)に期待が膨らみました。
第2回目は武蔵五日市に9時に集合、ジャンボタクシーで小林家住宅へのモノレール乗り場に向かい、住宅を見学した後雨乞の滝を見学しました。その後藤倉校舎へ向かい、木鉢、木槌で粟の脱穀を体験し、粟ぜんざいを試食しました。
午後には元教員の田倉様から子どもから大人になるまでの藤倉の暮らしぶりについて、ユーモアたっぷりのお話しを皆興味津々で伺いました。
帰りは路線バスで駅に向かい、定刻通りに解散しました。(普及啓発委員:T.S)
檜原村藤倉地区とは?
自己紹介で、川上さんが藤倉と関わることになった経緯も伺いました。藤倉地区について里山の暮らしを歴史的・地理的・社会生活的な側面から話されました。特に食文化についてが興味あるお話しでした。
なぜ講座に参加されましたか?
お名前などの他、講座の参加動機を伺いました。檜原村に移住を考えたことがある方、山好きで昨年からぜひ行ってみたかった方、事前の講座+現地見学という組み合わせの講座に興味を持った方などでした。
重要文化財の山岳住宅 小林家住宅
標高750メートルに位置する山岳住宅で、昭和53年に重要文化財に指定され、18世紀前半ごろに建設されたものといわれています。平成23年から3年かけて往時の形に修復されたそうです。
粟の脱穀体験
木鉢、木杵を使って丁寧に粟の穂をたたき脱穀していきます。その後、唐箕を使ってゴミを飛ばしますが、参加した小学生二人はこの作業が気にいって何度も繰り返し行っていました。
田倉さんの藤倉暮らしのお話し
小学校時代山上の住宅から藤倉小学校へ炭を担いで通いおろし、帰りにお店から必要な調味料、酒などを買って上るという生活だったそうです。戦後の食糧難の時の苦労したことなどユーモアたっぷりにお話しされました。
※藤倉集落にとって、今心配なこと! |
※9人乗れる山岳モノレール |
※小林家住宅 |
※今まで閉鎖されていた雨乞の滝 |
※唐箕って楽しいよ |
※美味しかった粟ぜんざい |