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活動レポート

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不思議な樹木散歩~春の井の頭公園で自然観察会

                 ※観察会の始まりはケヤキの根張りの説明から

 

開催日時:令和5年4月13日(木) 10:00~12:00

開催場所:井の頭恩賜公園

講  師:森林インストラクター・樹木医 岩谷 美苗 氏

参加人数:28名

 

井の頭公園で岩谷美苗先生による「不思議な樹木散歩」。五感を使って春を満喫する自然観察会、いつも大人気の講座です。

植え込みからはみ出す位まで成長したケヤキの根張りは、元の植え込みを示す玉石を抱えています。その他ラクウショウの根の橋渡り等々…約10年前の写真をタブレットで見せてもらい、現在の姿と比較しました。手で触れる触感や嗅覚、視覚を通しての葉や花、幹等の説明。また、公園内に残された幹の切断面を前に、心材・辺材や形成層、腐朽菌、キノコ(子実体)の話など、参加者には興味深く、勉強になったのでは?

岩谷先生のユーモアをまじえたお話にお人柄が感じられ、知らなかったたくさんの話が聞けて楽しい樹木散歩でした。

 

(みどり事業委員F.T)

井の頭池周囲の木立の中で

※根の橋渡り

根の橋渡り:根が橋の床板の下の部材を伝わって対岸にまで伸びています。

 

トチの実の説明

※スタッフのトチノ実のアクセサリー

トチの実は、縄文時代にはクッキー状にして食されたと考えられています。

 

公園内の各所に幹の切株が

※幹の切断面で腐朽菌の説明

心材腐朽により切断されたコナラの幹の前で心材・辺材・形成層の説明。

 

湖面に伸びた桜の枝のキノコの説明

※子実体(キノコ)の説明

湖面に伸びた枝に着生したキノコ(カワラダケ・カワウソダケ)と小枝の増生病(こぶ病)の説明。

 

バイオネスト

※森の中のオブジェ「バイオネスト」

間伐や下刈り残滓を利用して、鳥の巣のオブジェのような堆肥置き場「バイオネスト」
(株)愛植物設計事務所 山本紀久氏による作品。

 


※唇のようなメタセコイアの実

※岩谷美苗先生