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かんきょう講演会「木づかいが森をよくする暮らしを変える」

         ※講師の小島裕章氏 注目の的となった自前の「木材使用のカバン」を手にして

開催日時:令和4年10月30日(日) 10:00~14:00

開催場所: 高井戸地域区民センター第1・第2集会室

講  師:林野庁林政部 木材利用課長 小島裕章氏

参加人数:65名

 

コロナ過の中、会場の1/2の収容人数で募集し、果たしてどこまで来場者があるのかと気をもむも、当日は申込者以上の来場があり座席を心配するほどになった。

講師の小島課長から、日本は世界トップクラスの森林国であることから、木材利用の有効性、また林業を取り巻く課題などを、パワーポイントに沿ってお話しいただいた。

そしてタイトルの「ウッド・チェンジ」をし、木づかいが森をよくする暮らしを変えることの事例を説明された。

講義後の質疑応答時間もたっぷり取られたが、参加者の熱心な質問に時間が足りないくらいの盛況になった。(みどり事業委員会:Y.Y)


>※当日のチラシはこちら

当日の質問から~その1

※林業を取り巻く課題(小島先生の資料より)

(質問)エリートツリーとは?

(講師の回答)従来50年以上育てないと木材利用できなかったが、30年で利用できる成長の早い遺伝子を持った木を選別して植林し、効率的な林業経営がなされる試みもされている。

 

当日の質問から~その2

※木材はカーボンニュートラルな素材(小島先生の資料より)

(質問)高層の木造建築はRC構造に比べコスト高になり、これが普及につながらない理由では?

(講師の回答)RC構造に比べ工期の短縮などが見込まれるが、国産材の利用が低コストに繋がるような生産供給の社会構造の改革が必要。

 

当日の質問から~その3

※木材の供給量と木材自給率(小島先生の資料より)

(質問)炭坑や工事用、電信柱用として、戦後大規模植林されたカラマツはその用途を失ったのでは?

(講師の回答)最近の木材加工技術等の進歩により、カラマツの欠点も克服され、合板・集成材などに利用されるようになった。

 

当日の質問から~その4

※森林資源の循環利用のサイクル(小島先生の資料より)

(質問)吉野杉のような銘木・美林の保護、活用について?

(講師の回答)後継者の育成、造園技術の継承が問題になっているが、戦後の拡大造林による全国の民有人工林をいかに活用するかが課題。

 

当日の質問から~その5

※木の良さ(小島先生の資料より)

(質問)スギ花粉対策の現状は?

(講師の回答)花粉を多量に散布しない遺伝子を持つ苗木を育成し、それらによる更新及びスギ・ヒノキの単一種から広葉樹による混合林に変える対策を大都市周辺から徐々にしている。