NPO法人すぎなみ環境ネットワーク

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活動レポート

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環境学習サポーター養成講座 ~学校ビオトープ編~(全5回)

開催日:①平成28年2月2日(火)②2月16日(火)③3月1日(火)④3月15日(火)⑤3月29日(火)
場 所:①は環境活動推進センター、②③は杉並第二小学校ビオトープ、④⑤はあんさんぶる荻窪ビオトープ
講 師:1級造園技能士 古山隆志 氏
   善福寺川を里川にカエル会 渡辺博重 氏
   東京都環境学習リーダー 境原達也 氏
   環境カウンセラー 浅岡八枝子 氏

ビオトープとは、生き物がいる場所という意味です。
また、小さな規模でもビオトープが点在していると、鳥や昆虫などの生き物が移動する際の休憩所にもなります。
区内の小・中学校にもビオトープが設置されていますが、十分に手入れがされていないようです。学校ビオトープは子どもたちがつくる、地域の野生の生き物が暮らせる場所です。
自然体験の少ない子どもたちは、生き物にとって住みやすい理想的な環境のイメージをもつことが難しいといわれますが、学校ビオトープが整備されれば、日常的に身近な自然にふれる場を提供することもできます。
この講座では、ビオトープ整備の経験豊かな講師を招き、杉並第二小学校とあんさんぶる荻窪のビオトープの整備をしながら、現場作業での留意点や生き物を呼び込む工夫などについて学びました。

学校のビオトープ

杉二小学校のビオトープは、校地の東側にある南北2つの池をつなぐ流れを中心としたビオトープです。

今回は北側の上池と流れを復活させるための作業を行いました。

ヒキガエルのタマゴ

一見、荒れた風景ですが、南側の下池にはヒキガエルのタマゴもあります。

流れにたまった土を掘り出していると、大小さまざまなサイズのヒキガエルも見つかります。

防水シートをはった池の中には、プランターをしずめて、水棲植物を植えられるようにします。
木道と橋も安定させて安全も確保しました。
下池は、今後、こどもたちと一緒に整備をする予定です。

あんさんぶる荻窪のビオトープ

あんさんぶる荻窪のビオトープは、ビルの一画にあるため、小鳥に好まれているようです。小鳥の巣がありました。

池にたまった泥をかきだし、周辺の植物も整理します。
かきだした泥を利用して、池の底に高低差をつくり、それぞれの植物が好む環境を整えます。
根が広がりやすい植物はプランターに植えてから池の中に置きます。


浅い水辺もつくり、小鳥が水浴びできるようにしました。

1か月後に、泥が落ち着いたら、元からいたメダカ、ドジョウ、ヤゴも放流します。

作業の後は、区公園課による勉強会を開きました。
区のみどりの基本計画を中心に、区内の公園、ビオトープの現状について学びました。

今回の講座を修了した方は、今後環境学習サポーターとして区内の学校に派遣されます。