NPO法人すぎなみ環境ネットワーク

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活動レポート

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「秋川支流の坂沢川で川調べ」と 「川ガキ復活講座」

平成26年8月23日(土)・24日(日)
場所:秋川支流「坂沢川」(あきる野市)
講師:浅岡八枝子氏<環境カウンセラー>・境原達也氏<東京都環境学習リーダー>

秋川は全長37.6㎞の多摩川最大の支流です。今回は昨年に続き、この秋川支流を訪れ、区内を流れる善福寺川との違いも川調べを通じて体験しました。
今年度全8回の連続「川ガキ復活講座」(第4回目)も合わせて実施しました。

曇天で雨がぱらつく一時もありましたが、気温25.6度(注:23日午前11時時点)という、都心とは異なる爽やかな空気の下、きれいな水に手足を存分に浸して生き物と触れ合い、皆、大満足の2日間でした。

バス車内での事前学習

クイズに取り組む参加者

集合場所に現れた子どもたちの中には、自分の虫カゴや昆虫網を持参する姿もあり、自然と身近に接するこの1日を心待ちにしていた様子がうかがわれました。

バスが発車した後、「すぎなみ“みどり”クイズ」が20分間行われ、杉並区の自然に関心を高めると同時に、知識を深めました。
「杉並区の木は何?」「植物に関連する杉並区の地名は?」など、身近で親しみやすい問題だったこともあり、身を乗り出すように積極的に手を挙げる子どもたちの姿が見られました。講師との元気で活発なやりとりが印象的でした。

現地ではまず水質調べ

水質調査に挑戦

バスを降りてから15分程歩いて川調べの河原に到着しました。ぬかるみに足をとられがちな悪路でしたが、「この花の名前はね」「この草の特徴はね」など、山道ならではの植物に関する分かりやすい解説が新鮮でした。皆、説明を聞きながら、写真撮影を楽しみつつ水辺まで歩き通しました。

現地に着いてからはまず8つのグループに分かれ、パックテストを使って水質調査を行いました。善福寺川の川調べにも参加したことのある子どもたちはその違いを、初参加の子どもたちは調査自体を、興味津々といった表情で見守りました。
川の水の状態の観察についても、講師の「善福寺川との違いは明らかで、透明かつ無臭でしょう」という言葉に皆深く頷いていました。

きれいな川で生きもの調べ

共同作業で生きもの探し

水温19.3度(注:23日午前11時時点)という心地よい冷たさの水に足を浸し、生き物探しに没頭しました。カワゲラ、サワガニ、ヤゴ、ヘビトンボなどが早速見つかったことから、皆意気込みをもって網を片手に取り組みました。途中からは、石をひっくり返してその裏を確認したり、砂利を掘り起こしてみたりするなど、色々と工夫を凝らして行動する姿が目立ちました。

また最初は子どもが積極的に川中を歩き回っていたところ、途中からは付き添いの保護者も夢中になり、子どもの手伝いをしたり見知らぬ生き物の名前を図鑑で調べたり、と楽しそうでした。参加者同士が、時間と共に打ち解けて会話を楽しむ光景も、随所で見られました。

わかったこと

仲良くなった参加者

水質調査の結果、pHにおいてもCODにおいても昨年同様、きれいな状態が維持されている事が判明しました。

また生き物調査の結果、最も多かったのはカワゲラとサワガニでしたが、それ以外にも水質階級Ⅰに属する生き物が多く、その他の生き物の種類も豊富であることが分かりました。

最後は採取した生き物を愛しむように皆で大切に川に返し、仲良くなった参加者同士、感想やおしゃべりを楽しみながら川辺を後にしました。

川下りも楽しみました (川ガキ復活講座)

ゴムボートで川下り

「川ガキ復活講座」の参加者は、夜は河原でバーベキューを楽しみました。
翌24日は、少し上流からの川下りをしました。
ライフジャケットとヘルメットに大はしゃぎ!子どもたちは夢中になって遊び、川下りの後はすいかを食べました。