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活動レポート

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羽村・小作エコツアー

平成26年4月8日(火)
場所:羽村・小作両取水堰と、その周辺の神社仏閣
講師:<杉並ネイチャー7>
 淀川正進氏 、 難波敬氏
行程:JR青梅線羽村駅(集合)→まいまいず井戸・五ノ神社→中里介山の墓・禅林寺→羽村橋の大ケヤキ→羽村市郷土博物館・旧下田家住宅(昼食)→羽村取水堰・玉川兄弟の像→玉川上水羽村陣屋跡・水神社→ 阿蘇神社・天然記念物のシイ→小作取水堰→小作駅(解散)
全行程5㎞

毎回大変好評いただいているエコツアーです。
今回も杉並ネイチャー7の皆様の企画協力をいただき実施しました。

江戸時代から現代に至るまでの、江戸・東京の人々の生活水の水源を担ってきた羽村・小作両取水堰の歴史と役割を知り、豊かな自然の中で暮らしてきた人々の生活の歴史や、精神生活を支えてきた神社仏閣を訪ね、現在に伝わる羽村の自然と文化を楽しみました。

参加者からは、「堰を見学して玉川上水の成り立ちがよくわかった」「すばらしい桜満開の中で丁寧な説明を受けて、楽しく参加できました」などの感想が寄せられました。

まいまいず井戸

すり鉢状に堀り、渦巻き状の通路を設けた井戸で、その形状が、まいまいず(かたつむり)に似ていることから「まいまいず井戸」と呼ばれています。
鎌倉時代に作られ、昭和36年まで使用されました。

桜が満開でした

羽村橋から見た、多摩川両岸の桜が満開でした。
ピンク色の雲のようでした。

羽村取水堰(投げ渡し堰)

羽村取水堰は、固定堰と投げ渡し堰の二つの堰で構成されています。そのひとつの投げ渡し堰です。

堰の支柱の桁に木の枝を柵状に設置し、大雨で増水した時には取り払って、多摩川本流に水を流すしくみです。
このしくみは現在も使われています。取り入れた水は、東村山浄水場や境浄水場などへ送られています。

阿蘇神社

羽村市内最古の神社で、創建は推古天皇9年(601)と伝えられています。
930年代、平将門の造営とも言われています。「東京都指定有形文化財」です。
「東京都指定天然記念物」のスダジイの大樹もあります。

牛枠(うしわく)

治水のために水の勢いを弱め、堤防が壊れるのを防ぐ「川倉(かわくら)」の一種です。
堤防に植えた河畔林を切り出して組み立て、川床の玉石を詰めた蛇籠で固定します。
身近な素材を生かす、先祖から受け継いだ知恵です。
今でも、羽村堰付近で9基が現役とのことです。