活動レポート
「講座 ・観察会・見学会」活動レポート 実施の様子一覧
すぎなみの息づく緑で草木染め
すぎなみの息づく緑で草木染め
~初夏の光を染める~
日時:平成25年6月8日
場所:あんさんぶる荻窪
講師:小枝のフレディ代表
横山 ひろこ 氏
すぎなみ環境情報館では、毎年2回実施している人気の講座です。
毎回、すぎなみに息づく季節の草木を使って染め、区民の皆様に身近にある自然の恵みを感じていただいています。
今季は、実生の八つ手(やつで)の剪定枝を利用しました。シルクのスカーフを染めるとやさしい涼しげなグリーンになりました。
実生の八つ手(やつで)の枝葉
スカーフの約4~5倍の実生やつでの枝葉をお湯に入れ、煮沸して20分ほど煮て漉し、染液を作ります。
八つ手(やつで):
ウコギ科の常緑低木。暖地に自生、また庭木として植栽。高さ約2メートル。葉は大形で質厚く、掌状に7~9中裂し、葉柄は長い。晩秋、梢上に花茎を出し、黄白色の5弁の小花を多数球状につける。果実は球形の液果で翌年の初夏に紫黒色に熟す。葉は生薬とし、去痰薬。天狗の内輪。季語は冬。
染液に入れます
煮出した染液に入れ、10分ほど動かしながら浸します。
媒染は、みょうばんと鉄
媒染は、毎回2種類、鉄(おはぐろ)とアルミ(みょうばん)を用意しています。
まず、みょうばんを溶かした媒染液の中に入れ、同じように10分ほど浸し、水洗いします。
温め直した染液に入れ、また10分。次におはぐろを溶かした媒染液の中に、染めたい部分だけ浸し、5分~10分動かします。
初夏らしい色に染まりました!
スカーフを水洗いして、陰干しして、出来上がりです。
ちなみに前回(2012年12月)は、もっこくの枝葉で染め、落ち着いたベージュピンクになりました。