NPO法人すぎなみ環境ネットワーク

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活動レポート

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「多自然川づくり~環境と暮らしが調和した杉並へ~」

平成24年9月22日(土)あんさんぶる荻窪4階 第1~3教室
講師:島谷幸宏氏・九州大学大学院教授

「善福寺川再生」をテーマに九州大学大学院教授・島谷幸宏氏をお招きして講演会を行いました。


多自然川づくりとは?

多自然川づくりとは、洪水防御とともに自然環境や景観への配慮をともに行う河川整備手法のことで、環境と治水が一体化した川づくりです。
福岡県上西郷川や神奈川県和泉川など、島谷氏が関わった多自然川づくりの事例をご紹介されました。

川が多様な環境になると生きものも多様になり、子供の遊びも多様になるそうです。

善福寺川再生

島谷氏は、平成17年の集中豪雨による水害後、多自然川づくりアドバイザーとして善福寺川の再生に関わっていらっしゃいます。善福寺川の済美公園の事業で出来上がった緩傾斜河岸は、景観や匂いなど、あまり望ましい結果にはなりませんでした。東京の中心部は合流式の下水道のため、水質の問題が解決されておらず、その問題を措いて、多自然川づくりを進めることは非常に難しいことがわかったそうです。

川を再生するためには、時間的な道筋を考えることが重要であり、短期・中長期的な目標について具体例を挙げてご説明いただきました。

来年度から、市民による川の再生をめざし、善福寺川を里川にカエル会(※1)を始める予定で、ぜひ多くの方に参加していただきたいとのお話でした。

(※1)善福寺川を里川にカエル会(通称:善福蛙)
https://sites.google.com/site/zempukugaeru/

都市の水管理のあり方を変える

雨水を貯留し、洪水・地震・緑を育てるために利用していくよう、総合的な水管理のあり方を変える必要性についてもご説明いただきました。
また、杉並区立井荻小学校の善福寺川環境学習・川の清掃活動などの取り組みを、校長先生はじめ、先生方からご紹介いただきました。