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ほたるの学校~飼育方法を学びます

ほたるの学校
~飼育方法を学びます~
日時:平成24年9月8日
場所:あんさんぶる荻窪
講師:淀川 正進 氏・岩渕 晴子 氏(すぎなみホタルの学校)

すぎなみ環境情報館では、今年で3回目となる人気の講座です。
講師は淀川先生、岩渕先生をはじめ、すぎなみホタルの学校のメンバーの方々です。

最初に講師の淀川先生から、「ホタルを育てることは簡単ではありませんが、ホタルを育てることを通して自然といのちの大切さを、特に子供たちに知ってもらいたいです。生きものはめんどうを見ないと育ちません。失敗しても、どうしてうまくいかなかったかを考え、あきらめずにぜひ再チャレンジして下さい。」とのお話がありました。

ホタルってなに?

ヘイケボタルの幼虫

スクリーンで画像を見ながら、ヘイケボタルの生態について学びました。日本に生息するホタルは49種類。そのうち幼虫が水の中で暮らし、貝を食べるのはヘイケボタルを含む3種類。
里山の流れのおだやかな小川や水田、湿地などに生息します。
4回脱皮して成虫になるそうです。
産卵から40日間の長い水中生活のあと、上陸してサナギになります。

講師が持参した、ヘイケボタルの幼虫を観察しました。

えさをふやす、維持する

カワニナ

まず、ホタルのえさになるカワニナをふやすことが不可欠です。
特に水の管理に注意します。水が悪くならない、管理しやすい環境をつくることが大切とのこと。
水槽、水替え、水の水温調節、少しは太陽の光が必要だそうです。

ヘイケボタル飼育のポイント

次に、飼育のコツを説明していただきました。
講師が実際に育てている様子の写真や図を見ながら、特に気を付けたいポイントを3ステップで学びました。

・幼虫の時の水槽飼育ーきれいな水とえさを保持する。
・さなぎが羽化する場所を作るー水陸両方の場。よけいなものを入れない。
・卵を産む場所を作るー卵からかえった小さな幼虫を集める。

また、昨年の講座参加者から体験談をお聞きしました。
えさのカワニナを育て一生懸命ふやし、ホタルの幼虫がさなぎから成虫になったときの喜びはひとしおだそうです。

カワニナを配布しました

最後に、飼育希望者へカワニナを配布しました。
後日、講座参加者への「すぎなみホタルの学校」の自主勉強会(飼育の情報交換などの会合とヘイケボタル幼虫の配布)を予定しています。
カワニナを増やすことができて、ホタルがうまく育つといいですね。