活動レポート
「講座 ・観察会・見学会」活動レポート 実施の様子一覧
すぎなみの息づく緑で草木染め
すぎなみの息づく緑で草木染め
~晩秋の実りを染める~
日時:平成23年12月3日
場所:あんさんぶる荻窪
講師:横山ひろこ 氏(小枝のフレディ代表)
すぎなみ環境情報館では、毎年2回実施している人気の講座です。
毎回、すぎなみに息づく季節の草木を使って染め、区民の皆様に身近にある自然の恵みを感じていただいています。
今季は、車輪梅(しゃりんばい)を使って染めます。
横山先生は、杉並区の「なのはな生活園」でも草木の手入れのボランティアや草木染めの指導をなさっています。今回は、なのはな生活園さんの園内で剪定した枝葉を持ってきて下さいました。
同じ植物でも季節ごとに違う色に
草木染歴20年の横山先生。
同じ植物でも季節ごとに違う色に染まるそうです。
たとえば梅の枝。枝の中には赤味があり、花の季節が近づくにつれ、赤味が枝の先端に移ります。
花の終わった後は枝には赤味がなくなります。
今までは何気なく通り過ぎてしまっていた見えない自然の働きを、草木染めをとおして感じるようになったそうです。
染液をつくります。
スカーフの約5倍ほどの車輪梅(しゃりんばい)の枝葉をたっぷりのお湯に入れ、20分ほど煮て、漉します。
これが染液となります。
染液の色がパッと変わりました!
自然の色は不思議です。
空気にふれたからでしょうか。先生方が染液を配布している間に、だんだん赤味が強くなってきました。
絹のスカーフを染めます。
絹のスカーフを染液に入れ、10分ほど動かしながら浸します。
その後、アルミ(みょうばん)をとかして媒染液の中に入れ、同じように10分ほど動かします。
水洗いしたスカーフを温め直した染液に20分浸します。
もう一度、水洗いして終了です。
季節の色をいただく
季節ごとに違う色が楽しめる草木染め。
横山先生が、すぎなみの草木で四季折々に染めたフェルトを見せていただきました。どの色もあたたかみがあり、素敵です。