活動レポート
「講座 ・観察会・見学会」活動レポート 実施の様子一覧
自然観察会~自然への招待
平成23年5月31日(火)国立科学博物館附属自然教育園(港区白金台)
講師:三島次郎氏<桜美林大学名誉教授>
先週の講演会との2回シリーズ。
自然との付き合い方の基本を学びました。自然を友とする時間での30のヒント
のチェックリストを紹介していただきました。
チェックリストからいくつかをご紹介します。
観察会へ参加する時や講師を務める時には、話の内容や注目しておきたいこと
をチェックリストにまとめておくと便利とのことです。
観察会に先立つ講演会は、5月24日に開催しました。
ローインパクト (チェックリスト-1)
人間が自然界に足を踏み入れれば、多少なりとも自然にダメージを与えます。
一歩で5000匹の生物を殺すとも言われています。
観察会では、一列に並び、間をおかず、前の人の足跡を踏んで
歩く気遣いも欠かせません。
見える自然と見えない自然 (チェックリスト-2)
樹木には、光合成による酸素の供給や二酸化炭素の吸収、水の
蒸散によるみどりのクーラーなど、目に見えない働きがあります。
4人一組で、樹木の幹まわりを測定し、蒸散量や吸収量を
計算してみて、その働きの大きさに驚いたり…。
1枚の桜の葉 (チェックリスト-3)
サクラの葉の付け根の辺りに、丸い小さなぽっちがあります。
これを蜜腺と言い、そこから蜜が出てきます。
蜜腺にアリが集まっていることがあります。アリは蜜をもらうと同時に葉につく毛虫を追い払ってくれるそうです。サクラの知恵?
沈黙の3分間、自然との対話 (チェックリスト-4)
最後に、先生の合図で、目をつむってうずくまること3分間。
視覚を閉ざすと、鳥の声、風の音、葉っぱや土の匂い、
空気の流れなどなど、聴覚・臭覚・触覚の働きが活発になり、
別の自然が広がります。
こんな青大将も待っててくれました。
樹の幹でひと休みしていた青大将です。
ラッキーだと、こんな大きなへびに出会えます。
(広報委員 澤田・大野 記)