NPO法人すぎなみ環境ネットワーク

持続可能な社会を目指し、環境に配慮した生活をすすめる団体です

HOME活動レポート講演会 >かんきょう講演会「海のポリ袋ごみから魚を救う高校生たちの準グランプリアイデア」

活動レポート

「講演会」活動レポート 実施の様子一覧

かんきょう講演会「海のポリ袋ごみから魚を救う高校生たちの準グランプリアイデア」

          ※元フィッシュレスキュー隊の活動がたくさんのスライドと明瞭な解説で紹介された。 

 

開催日時:令和4年10月8日(土) 13:00~14:30

開催場所: 杉並清掃工場 見学説明室

講  師:元洗足学園高校フィッシュレスキュー隊 真庭唯花氏、川村佳未氏、山﨑柚芽氏、

     株式会社シモジマ ビジネスディベロップメント部部長 佐藤元一氏

参加人数:69名

 

「大好きな魚を元気にしたい」。海洋に漂うプラスチックごみを魚が誤食することを防ぐにはどうしたらよいか。第7回高校生ビジネスプラン・グランプリで準優勝を受賞したアイデア、魚が嫌うポリ袋の商品開発に至るまでの経緯が紹介されました。 

海岸清掃のボランティア活動から始まり、学校での実験、大学研究室や大手企業への訪問など、少しずつ経験を重ね道を切り拓いていく経緯に聴衆も引き込まれていきました。 

終了後のインタビューでは、大学や企業に連絡をするのはとても緊張したけれど、アイデアを形にすることができたことが嬉しかった、と語る元フィッシュレスキュー隊。現在大学1年生となったみなさんに、小中高校生へのアドバイスを伺うと、「子どもならではの発想を大事に。思ったままを躊躇しないでほしい」(川村さん)。「自分は文系と思っていたけれど実験など経験できた。自分の興味だけでなく視野を拡げてみて」(山﨑さん)。「大人は私たちが思っているよりちゃんと話を聞いて協力してくれる。臆せずチャレンジ!」(真庭さん)。 

大人世代が取りこぼしてきた環境問題に、若い感性と行動力で切りこんでいく姿勢に頼もしさを感じました。(取材:広報委員会 Y.O、M.O)

海洋プラスチックごみと魚の関係

※わかりやすくイラスト化された説明

海に流れ着いたプラスチックごみはいずれマイクロプラスチックとなり魚に誤食されています。その魚を食べている人間もその影響を受けています。

魚が食べないポリ袋とは?

※デナトニウム入りの餌を魚が嫌うかの実験

 魚がプラスチックごみを誤食するのは、プラスチックが魚の餌の味に似ているから。そこで、魚が嫌う味としてたどり着いたのが、世界で一番の苦み成分デナトニウムでした。

商品化へむけて

※「検索の一番上に出てきた」縁で始まった商品開発

東京海洋大学や東京工業大学の協力のもと商品化に向けたデータが揃いました。商品化に向けて企業との共同開発が実現しました。

アイデアを持って海外へ

※コンテストで準優勝しアメリカへのスタディツアーへ

アメリカスタディツアーでは、世界から集まった同世代の仲間とお互いのアイデアをプレゼンテーションしたり、最先端技術の活用例を体験しました。

企業の立場からみた今回のプロジェクトについて

※(株)シモジマ佐藤元一氏

(株)シモジマは、大正9年創業の包装資材メーカー。消費者との共同商品開発にかける姿勢と、自身の体験から気づいた環境問題について話していただきました。


※小泉進次郎元環境大臣を訪問 

※分解期間の短い海洋生分解性ポリ袋「エネルフィッシュ」が完成(リサイクルひろば高井戸2階で販売中 50枚入り500円)


※(左から)山﨑柚芽さん、川村佳未さん、真庭唯花さん