活動レポート
「講演会」活動レポート 実施の様子一覧
「やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識」かんきょう講演会
平成25年3月17日(日)あんさんぶる荻窪4階 第1~3教室
講師:学習院大学理学部教授
田崎 晴明 氏
2年前の原子力発電所の事故のために、私たちは放射線や放射性物質の問題と直面することになりました。放射線や放射性物質とは何か、また放射線を浴びると私たちの健康にどういう影響があるのでしょうか。
田崎晴明氏をお迎えし、基礎的なところから、なるべくわかりやすくお話いただきました。
放射線と放射性物質
お話は、まず「この世のすべての物は原子の集まりです。」から始まり、放射線と放射性物質についてご説明がありました。
「不安定な原子核を含む放射性物質の崩壊で、放射線が出ます。そのエネルギーは膨大です。」
「放射線には、私たちが化学反応から学んだ常識は通用しない。」と学びました。
原子力発電所と3.11の大事故
次に、原子力発電の原理と3.11の大事故のお話を聞きました。
田崎先生は「放射線と原子力発電所の事故についてのできるだけ短くてわかりやすくて正確な解説」をweb上に公開しています。
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/radbookbasic/
中学生以上なら読みこなせるように、基礎知識を書いたそうです。
写真は田崎氏の著書「やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識」 朝日出版社 2012年発行)
被曝の健康への影響
説明の内容は、
・放射線が体に影響を与えるしくみ
・被曝によるガンのリスク
・原子力とは関係なく、通常浴びる放射線の量
・外部被曝と内部被曝について
・食品の汚染について
・子供の被曝は別格に考える
などでした。
熱心な質疑応答
年配の人たちの質問に続き、若いママやパパ達の熱心な質問がありました。
原子力発電所のこと、海の汚染と魚介類への影響、今後の大気汚染についてなどに、丁寧に答えていただきました。