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活動レポート

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さあ!東京の里山へ~檜原村で昔の循環型社会から今の生活を考える~(全2回講座・2回目)

開催日時:令和4年11月27日(日) 9:00~16:30

開催場所: 檜原村藤倉地区 泊まれる学校「藤倉校舎」、小林家住宅(重要文化財)

講  師:NPO法人さとやま学校・東京代表 川上  玲子  氏

参加人数:8名

 

いよいよ檜原村を訪れる日となりました。JR武蔵五日市駅に朝9時集合。皆さん無事に定刻通り集まりました。天気は快晴。無風。絶好の見学日和です。駅からマイクロバスで一路藤倉地区を目指します。車に乗ること30分、路線バスの終点停留所のところで下車し、そこから旧藤倉校舎まで坂道を歩きます。(普及啓発委員会:S.K)

※1回目の活動レポートはこちら

泊まれる学校「藤倉校舎」

坂道をゆっくり歩いて10分。「藤倉校舎」に到着しました。抜けるような青空と、周りの紅葉が目に眩しいほどです。校舎入口には、「NPO法人さとやま学校東京 藤倉校舎」の表示板が掲げられていました。旧校舎の改修により、宿泊スペースにもなる教室、食文化ラボ、食堂・ブックカフェなどが設けられています。

 

田倉家ご当主のお話を伺う

藤倉校舎の教室で、参加者は授業形式で席に座りながら、川上さんの司会により、地元にお住いの田倉栄さんから昔の藤倉地区の暮らしぶりについてお話を伺いました。最盛期には650人ほどが住んでいた藤倉地区も、現在人口は50人ぐらいだそうです。小学生時代の思い出、藤倉小学校の閉校記念誌作成のこと、急峻な地域での水の確保の大変さなど、山里生活の様子を懐かしそうに語って下さいました。参加者からの多くの質問にも丁寧に教えて頂きました。

藤倉校舎で団子汁づくり体験

食堂で、全員がきびだんご作りを体験しました。キビやアワなどの作物も現物を見せて頂き、皆さん興味津々でした。その後、食文化ラボに移動し、川上さんたちが檜原村で栽培された小麦の全粒粉を手で捏ねて、だんご汁の材料作りをしました。参加者の協力により何とか完成し、庭に用意したかまどで薪を焚いて、だんご汁を煮込みました。青空の下、持参のお弁当と温かいだんご汁とで、お腹を満たすことができました。

小林家住宅を見学

藤倉校舎から車で移動し、小林家住宅に向かうモノレール乗り場に到着しました。小林家住宅は、藤倉地区に残された山岳民家として、昭和53年に国の重要文化財に指定されています。標高750メートルの尾根筋に、江戸中期に建てられたとのことです。急峻な山肌を這うようにレールが敷かれ、9人乗りの自走車両で登ります。運転された地元の方が、傾斜度は最高で43度、と説明して下さいました。小林家住宅では、ガイドの方から、家の構造や当時の生活の様子を伺うことができました。標高が高いためか、午後、日差しが傾いてくると日陰では一気に気温が下がります。しばらく小林家住宅周辺の散策を楽しんだ後、山里の新鮮な空気を味わいながら帰途につきました。


※檜原村で栽培された雑穀

※出来上がっただんご汁


※藤倉校舎の食堂・ブックカフェ

※藤倉校舎の窓から


※小林家住宅に向かうモノレール

※小林家住宅