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活動レポート

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春の植物かんさつかい~三井の森公園と柏の宮公園~

                     ※三井の森公園クヌギ、コナラ、シデ類などの雑木林

 

開催日時:令和4年4月12日(火) 午前10時~12時30分

開催場所:三井の森公園・柏の宮公園 

講  師:植物生態学者  立教大学・国際基督教大学兼任講師  多田  多恵子 氏

参加人数:21名

 

杉並区内でも有数の広さと緑を有し、雑木林(かつての里山)の自然が残る三井の森公園・みどり豊かな柏の宮公園を、植物生態学者の多田多恵子先生と巡り、植物や昆虫などを観察しました。
三井の森公園からスタートし、足元に落ちたイヌシデの雄花から頭上の枝を見上げ受粉の仕方を考える、サンショウの雄木と雌木の花の違いなど身近な植物を新しい視点で見ていきました。

植物の生きる知恵や虫や菌類とのかかわりなど多岐にわたる情報を「ぼったくりバー」や「海の家」などユニークで楽しい例えで話されました。

伝えられる情報量の多さで三井の森公園だけで時間がいっぱいになり、柏の宮公園は駆け足での観察に。こちらでは田んぼ周辺のイグサなど水辺の植物の弾力を確かめたり触感など五感を使った体験ができました。

最後は室内でスマホにつけるマクロレンズの活用法やカメラのレクチャーがありました。

天候に恵まれ、楽しく興味深い観察会でした。(取材:広報委員会 Y.Y)


>※当日のチラシはこちら

春の妖精ニリンソウの群生

※葉の出る前の林は日差し十分

落葉広葉樹林に春先に花をつけ葉が茂り、夏までに種をつけた後は地下で過ごす草花たちを春植物と呼びます。春の妖精=スプリングエフェメラルというすてきな名前も。

先生のお話では、その生活は1シーズンで1年分の収益を得て季節が変わると店をたたむ「海の家」に例えるのがふさわしいとのこと。

二世代同時春蘭の群生

※シュンランの花と前年の実

シュンランの花が実を結ぶのを目にするのは珍しい。実の中の種子は非常に数が多く、ほこりのように風に運ばれる。

柏の宮公園の田んぼ

※田んぼのため池に生えるイグサ・コガマ

低酸素の水中から生える植物は空気をためる構造になっている。イグサをとってみてスポンジのような弾力を体感。

著書

※植物観察にスマホを活用 

先生の著書やご出演のテレビの影響か?100円ショップのスマホにつけられるマクロレンズは品薄状態。