活動レポート
「講座 ・観察会・見学会」活動レポート 実施の様子一覧
裂き織り体験
「裂き織り体験講座」は、平成24年度4回開催。他に、夏休みに親子体験講座も開きました。2時間の講座で作ったコースターです。講座で使う織り機では小さな裂き織りしか作れませんが、古い布からこんなものも出来るところを体験してもらっています。
「裂き織り」とは・・・
古くなった衣類や布団などの布を細かく裂いて麻糸などと共に織り上げた布です。江戸時代中期、綿や絹などが貴重だった東北地方で生まれ、「最後まで使い切る」文化の中で育ってきました。
古布は、縫い合わせて再利用。布がくたびれてくると、縫い目をほどき、裂いて長いひもにします。麻糸を経糸(たていと)とし、緯糸(よこいと)に端切れのひもを用いて裂き織りにします。裂織が使い古されると、最裂いて組み紐に作り直し、最後は、農作業中の虫除けとして燃やして灰を土に返しました。
平成24年11月5日の講座の様子をご紹介します。(受講者:10名)
終了時には「難しかったが、素敵なものができた」「作る人の性格が出る」など、会話が弾んでいました。
裂き織りの準備
裂き織りに使う古い布は、あらかじめ1cmくらいの幅でハサミを入れ、出来るだけ長くなるように裂いておきます。
24本のタコ糸をたて糸(経糸)に、裂いた布をよこ糸(緯糸)にして織っていきます。
手作りの簡易織り機
講座で使っている簡易の裂き織り機です。そうめんの空き箱に32本の釘を打ったもので、自宅でも簡単に作れます。
他に、竹で作ったシャトル(杼)や物差しなどを準備します。
足踏み式織り機の体験
講座の途中で一人ずつ足踏み式織り機を体験する時間も設けています。
本格的に裂き織りをやってみたい人には、このような道具があると便利です。数種類の織り機が市販されており、手芸店やインターネットで求めることができます。
裂き織り製手提げ袋
足踏み式織り機などを使って幅広の裂き織りができると、テーブルセンターやマットなども作れます。
縫い合わせ、ひもをつけて作った手提げ袋です。出来上がりを考えながら織ると、楽しさが増します。